どうして油と水が混ざらないのですか? 小学4年生からの質問 |
回答内容
水も油も分子という目に見えないくらい小さい粒が集まってできていますが、水は水の分子、油は油の分子で、形と性質が違います。水の分子は電気の性質が片寄っていて、片側にプラス、もう片側にマイナスが寄って、プラス極とマイナス極ができているので、水の分子同士で、プラス極側とマイナス極側がくっつきやすい性質があります。油の分子は電気の性質の片寄りがないので、プラスとマイナスでくっつく水の中に混ざると、はじかれてしまって油同士だけで集まることになります。分子にプラス極とマイナス極があるような物質は水に溶けやすく、極のない物質は油に溶けやすいことになります。石鹸や洗剤の分子は、一つの分子の中にプラスマイナスの片寄りがある部分と、ない部分を両方持っていて、水にも油にも両方に溶けるので、水と油を混ざるようにする働きを持っています。だから油汚れを水で洗い流すためには洗剤を使うのです。
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