English | 日本語

ロボットが仕事をやると、人の仕事が減ることはわかるはずなのに、なぜロボットを増やすの?

粟国中学校1年生さんからの質問



回答内容

難しい質問ですね。一部の研究者は、ロボットが人間の仕事を代わりにやっても、それによって変わった社会には新しい仕事が生まれるので人間が実際に職を失うことはない、またはロボットが単純労働や危険な仕事を代わりに引き受けることで、人がより自分の考えや技術などで新しいものをつくりだすような仕事をすることができる、ということを発表していますが、そうはならないと否定する研究者もいます。つまり、ロボットを増やすことで人の仕事が減ると言っている人と、減らないと言っている人がいるようですね。また、そもそも将来的に人は働かなくてもよくなるのではないか、という議論もあります。 多くのロボット研究者は社会を便利にしたい、または単純にロボット研究が面白いからといった動機でロボットを開発していていますが、結果的にそれが他の人の仕事を奪う可能性はあるかもしれないですね。ロボット研究者が自分の研究が社会に対してどのような影響を与えるかを考える必要はあると思いますが、そこで単純に技術開発を悪いこととするのではなくて、社会の側で実際に開発された技術、されつつある技術をどのように活用し、どのような社会を目指すのかをしっかり話し合うことが大切だと思います。







質問の受付は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました





Copyright © 2020 沖縄科学技術大学院大学(OIST)